ワイン用品種

 

甲斐ブラン
(甲州×ピノー ブラン)  
(新登録品種)         
(欧州種)
Kai Blanc
Koshu×Pinot Blanc

本種は山梨県果樹試験場において昭和44年(1969年)に「甲州」に「ピノー ブラン」を交配し、昭和48年(1973年)に初結果 したもので、平成2年に農水省育成農作物新品種となった、ワイン用専用種である。当所は山梨県知事の許諾を得ている。本種の果 房は円筒〜円錐形で220g程度。粒着適度。果粒は短楕円形小粒2g。黄緑〜淡紅色、果 粒少なく、果皮と果肉の分離は容易。肉質は塊状、糖度は19度程度で高い。酸は高く、渋味、香気はない。果 汁は多。9月中旬の熟期。花振いは少なく、裂果は無い。果梗は強く脱粒性はない。収量 は10a当たり2t程度。樹勢は強く、葉は五片葉で葉柄裂刻はやや重なる。白ワイン用専用種で、甲州より粒は小さくピノー ブランより大きく、中間的特性を持つ。甲州種の作り易さを受け継ぎ、耐病性も高く、栽培は容易。晩腐病にはやや注意が必要である。耐寒性は比較的強く、北海道と本州の寒冷地を除けば、栽培可能。平棚、垣根栽培とも結実は安定しているので、どちらの栽培も可能である。ピノーブランからワイン専用種としての形質を受け継ぎ、酒質は比較的良好で甲州に優り、フルーティーで香り立ちがよく、酸のしっかりした白ワインになる。国産ワインのため甲州に替わる新専用品種として期待される。

 

1本  1,620