Grape varieties

品種リスト<2025年度版>

昭峰®の写真

Syouhou

昭峰®

紅環×シャインマスカット

自家増殖禁止

1本

6,050円(税別5,500円)

最新交配品種・欧州種に近い2倍体欧米雑種

 本種は、長野県千曲市の北澤昭男氏が「紅環」に「シャインマスカット」を平成24年に交配した実生群を、長男の文康氏が育成選抜、27年に初結果した品種である。
 シャインマスカットに準じたジベレリン処理にて種無しの大粒になり、柔らかめのジェリー状の果肉で、皮ごと食べられる。フルメット加用にてカッタクルガン様の縫合線を持った丸型の果粒となる。果皮の赤くなる遺伝子を持つが、育成地でも着色は難しく今後の研究を要する。
 最大の長所は、粗着でスラっとした花穂を持つ点で、整形、摘粒などの房作りが極めて容易である。果芯が丈夫であり脱粒性はなく、裂果性もほぼない。熟期は育成地で巨峰と同程度。長梢、短梢剪定共に可能である。樹勢は強い。
 晩腐病に感受性が高いため、雨よけ栽培が安心できる。糖度は25度まで達するが、露地栽培の場合は20度を超えたら速やかに収穫を行った方が良い。紅環ゆずりのマスカット風味が特徴であるため、着荷量には気をつける。
 ブドウ生産者の全国大会(J.V.C)においても評価が高く、令和5年の「これから栽培したい品種」アンケートにて第一位に選ばれた。一般消費者の試食会においても高評価を得ており、栽培性、食味共に良い、将来が有望な品種である。
 本品種の栽培特性については、育成者より解説(kitazawabudouen.com/syoho/)がされているので参考にされたい。
 なお、本種の名称「昭峰®」は商標登録(商願2023-145319)されており、本所から購入した苗木より生産した果実を販売する際に、使用が許可されるものとする。

関連する品種